くらげです。今回は奇蹟の大藤についてpart2です。
奇蹟の大藤とは栃木県足利市にある
「あしかがフラワーパーク」の大藤のことです。
奇蹟の大藤についてpart1では
- あしかがフラワーパークについて
- 大藤の引っ越し大作戦
- 大藤の引っ越し完了と移植
について紹介しました。
今回は
- 奇蹟の大藤と呼ばれるわけ
- 奇蹟の大藤の魅力
- そのほかの藤
について紹介したいと思います。
奇蹟の大藤と呼ばれるわけ
1996年2月 不可能だと言われた、栃木県足利市にある
「あしかがフラワパーク」の大藤の引っ越し、移植に成功しました。
樹齢140年(現在は樹齢160年)の4本の大藤です。
それまでは、藤の移植ができるのは幹の太さが60cmくらいまでと言われていました。
でも、あしかがフラワーパークの大藤の幹の太さは1m以上もあったので、
専門家の間では「移植は無理だ。不可能だ。」と
4年間移植を引き受けてくれる人が見つかりませんでした。
そこに現れた救世主が、女性日本樹木医第1号となった塚本こなみさんでした。
藤の引っ越し、移植までに試行錯誤の2年間の準備期間を経て、
不可能だと言われた大藤の移植に成功しました。
それから開園までに1年を要し、見事な藤の花を咲かせるまでの
復活・再生を遂げたのです。
ゆえにこのあしかがフラワーパークの大藤は
不可能を可能にした「奇蹟の大藤」と呼ばれているわけです。
奇蹟の大藤の魅力
大藤の大きさと種類
<大藤の大きさ>
あしかがフラワーパークには、奇蹟の大藤が4本あります。
さらに80mにも及ぶ白藤のトンネル一式
これは、栃木県天然記念物に指定されています。
樹齢160年、1本の大藤の棚の広さは1000㎡、600畳にもおよびます。
4本のうち2本は連結されていますので、
棚の広さは合わせて2000㎡、1200畳になります。
まさにこの大藤の棚は世界一です。
そして驚くべきことに、藤の枝は毎年毎年今も伸びているのです。
<大藤の種類>
奇蹟の大藤4本のうち・・・野田九尺藤3本
・・・八重黒龍藤1本
野田九尺藤3本のうち特に花房が長い1本をあしかがフラワーパークでは、
「大長藤」と呼んでいます。
「大長藤」の花房は、2メートル近くになるものもあります。
藤の花は花房の上の方で咲き始め、花と花の間を伸ばしながら長くなり
1日で20cmも伸びるほどの勢いがあります。
藤は縄文時代からあったとされる日本の自生種です。
「八重黒龍藤」は藤の中で最も香りが強く、世界でも非常に珍しい種類です。
花房の下に立つと、あまく優しい香りに包まれ、しあわせな気持ちになります。
八重藤の花は、まるでぶどうの房のようです。
人々を魅了して止まない魅力
奇蹟の大藤の魅力は、
世界一の棚の広さからほとばしるエネルギー、圧巻の生命力と言えます。
それは、満開の花をつける春だけに限らず1年を通して感じられます。
四季折々のその姿から人は心を揺さぶられ、感動するのだと思います。
奇蹟の大藤は、四季折々いつの日も、大いなる魅力で溢れています。
そのほかの藤
あしかがフラワーパークには、奇蹟の大藤のほかにも魅力的な藤があります。
春の園内には、うすべに藤、むらさき藤、白藤、きばな藤など
350本以上の藤が開花を少しずつずらしながら咲き誇ります。
うすべに藤の棚
むらさき藤
白藤のトンネル
白藤のトンネルの下を歩いていると誰でもしあわせを感じられると思います。
白藤の清らかな可憐さとやさしい香りに心癒されます。
ライトアップ
ライトアップされた夜の藤は日本夜景遺産にも認定されています。
あしかがフラワーパーク 公式ホームページはこちら
ぜひ一度奇蹟の大藤を見て、感動を味わっていただけると嬉しいです。
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